絵画の価値の調べ方とは?価格を左右する基準についても解説
絵画の買取や処分を検討している方の中には、とりあえず価格を知りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、ブランド品や車とは違って、なかなか相場が分かりにくいのが絵画の特徴でもあります。そこで今回は、絵画の価値がどうやって決まっているのか、さらに具体的に価値を調べる方法についてご紹介します。
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絵画の価値はどうやって決まる?
絵画の価値がわかりにくい理由は、絵画の価値はその時代の需要に大きく左右されてしまうからです。ここでは、絵画の価値を決める要素について詳しくみていきましょう。
作者
絵画は誰の手によって描かれたものかで大きく価値が異なります。誰もが知っているゴッホやピカソなどの作品であれば、数億円の価値がつくことも珍しくありません。一方で、無名の画家の作品であれば、やはりどうしても評価がつきにくくなります。有名作家の作品であれば、コレクターが多く高値で売却できる可能性が高くなるでしょう。
描かれた時期
実は絵画の価値は、その絵画が描かれた時期によっても左右されます。特に値段がつきやすいのは、その作家が成熟した時期の代表的な絵画です。たとえ有名な画家でも、初期の作品や晩年の作品は、希少性があったとしても価値が低くなりやすい傾向にあります。
トレンド
絵画の価値は、その時代の需要によっても左右されるためトレンドが大きく関わっています。例えば、今まで無名だった作家が急に海外で高値で落札されたことによって、一気に相場が上がることも珍しくありません。特に現代アートの作家であれば、10年や20年で評価額が100倍以上変わることもあります。そのため、売却時のトレンドも見極める必要があるといえるでしょう。
市場にある数
絵画には、作家が肉筆で書いた世界にひとつだけしかない原画と、複製された絵画や版画などがあります。制作枚数が少なければ少ないほど、価値が高くなるといえるでしょう。
絵画の状態
絵画だけでなく全ての買い取りにいえるのが、保存状態の良さが価値に大きな影響を与えるということです。特に、絵画を家に長期間飾っていると紫外線を浴びて絵の具が色あせてしまったり、湿気でシミやカビが入ったりなどの劣化が起きてしまう可能性があります。これらの修復には費用がかかるのでどうしても価値が低く見積もられてしまう点を頭に入れておきましょう。
絵画を保管する際には、直射日光の当たらない乾燥したところで保管することが大切です。
絵画の価値の調べ方
次に、具体的な絵画の価値を調べる方法についてご紹介します。
買取業者に鑑定を依頼する
絵画の価値を知る方法で最も簡単なのが、買取業者に鑑定を依頼する方法です。絵画や美術品を専門としている買取業者であれば、知識も豊富でより正確な価値を知ることができるでしょう。また、買取額に納得がいけばそのまま売却することも可能です。
オークションの価格を調べる
絵画の価値を調べるためには、公開されているオークションの価格を調べる方法もあります。インターネットでオークションハウスによって公開されている落札結果を検索してみましょう。また、絵画や美術品のオークション情報が掲載されている専門誌を調べることで、落札価格や落札予想価格についての情報を得ることができます。
評価額を調べる
美術関連の年鑑を使って評価額を調べる方法もあります。美術年鑑とは、分野ごとに作家の受賞歴や所属などのデータ、さらに当時の評価額などの情報が掲載されたものです。実際の取引価格とは異なる場合がありますが、目安として参考にするのも良いでしょう。
まとめ
今回は、絵画の価値を決める要素や価値の調べ方についてご紹介しました。作者が誰であるかというのはもちろんですが、その時のトレンドや流行によっても絵画の価値は大きく変化します。気軽に価値を知りたいという場合には、買取業者に鑑定を依頼するのがよいでしょう。
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