【遺品整理で損しない】業者の選び方とポイントを徹底解説!
大切な人が亡くなってしまったときには、残された家族が遺品を片付けなければなりません。しかし処分すべき物の量が膨大なうえに自分の部屋の整頓とはわけが違うため、戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、遺品整理を依頼する業者の選び方を解説します。どんな業者に依頼するのかという初歩的な疑問から、実際の業者選びのコツまで幅広く解説しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事を読むための時間:5分
遺品整理はどんな業者に依頼する?
遺品整理に失敗しないためには、家の状況や目的に合わせた適切な業者を選ばなければなりません。ここでは、遺品整理を依頼できる業者をご紹介します。
片付け代行
遺品を販売したり、処分したりすることをまだ考えていない場合には、片付け代行業者へ依頼してみましょう。業者によってどこまでのサービスを行なってくれるかは異なりますが、主に遺品の仕分けと片付けのみです。別料金を払えば、大きな不用品を回収してもらえるケースもあります。
金額設定も家の広さや業者の人数、かかる時間単位などさまざまで、1時間から依頼できる業者もたくさんあります。まだ軽く片付ける程度で良いとお考えの場合には、近隣のの片付け代行業者を探してみましょう。
リサイクル業者
遺品整理の方法の1つに、リサイクル業者などの買取業者に依頼する方法があります。電話でカウンセリングをした後に、スタッフが自宅まできて査定をしてくれます。ブランド品や時計、貴金属類は高く売れるかもしれないので、再利用できそうなものや、高価なものがある場合に検討してみましょう。
特に、骨董品や古美術品などは、思いがけず高値がつく可能性があるため、捨てずに査定を依頼してみてください。その場で買い取ってもらうことも可能ですが、ついた金額に納得がいかない場合には、キャンセルも可能なので、気軽な気持ちで依頼できます。
なお、リサイクルショップ業者は買い取りのみを行っており、不用品の仕分けやゴミの回収は行っていません。家の整理が終わった後に価値があると思われる不用品を査定してもらうと良いでしょう。
不用品回収
屋内の掃除や片付け作業などが自分でできる場合には、不用品回収業者に依頼する方法があります。作業対象を不用品のみに絞っているため、機械的に処分してもらえるでしょう。また、遺品の片付けで不用品やごみが大量に出た場合や、手がつけられないほど散らかっている場合にもおすすめです。
片付けは終わったけれど、退去日などの関係で処分しないといけない期限が決まっている…といったときには、不用品回収業者を利用してみましょう。自治体のゴミの日を待たずに、1日で全てを処分できます。
遺品整理業者
故人の遺品整理をトータルでサポートしてほしいとお考えの方は、遺品整理業者に依頼しましょう。屋内の整理整頓や不用品の回収はもちろん、遺品の中から貴重品を見つけたり、供養やお焚き上げをしてくれたりなど、幅広く対応してくれます。
また追加料金を払えば、ハウスクリーニングや消毒作業、消臭作業などを行う業者もあるため、自分で遺品整理や掃除の時間を取れない方、体力に自身のない方にもおすすめです。遺品整理業者は他の業種に比べると、故人の家を整理することに特化しています。そのため、機械的な作業ではなく、遺族の心に寄り添った言動や心遣いが期待できるでしょう。
【遺品整理】業者の選び方5選
ここでは、遺品整理業者の選び方をご紹介します。
気持ちに寄り添って対応してくれているか
大切な人を亡くした後は、気持ちが沈んでしまっているものですよね。そんなときだからこそ、気持ちに寄り添って対応してくれる業者を選びましょう。故人が大事に使っていた物を、丁寧に取り扱ってくれると温かい気持ちになるものです。ホームページや比較サイトに書かれている口コミや実績をチェックして、業者を慎重に選んでください。
電話で依頼した際や、見積もり時に担当スタッフが丁寧に対応してくれるかも見ておきましょう。気になる点やホームページと相違している点を質問したときに、適切に対応してもらえるかも大切なポイントです。
実績・口コミが豊富か
実際にその業者を利用した人の評価はとても大切です。業者を選ぶ際には、ホームページや比較サイトに口コミが掲載されているところを選びましょう。遺品整理のビフォーアフターなどの実績写真、作業にかかった金額の実例が載っている業者も信頼できるでしょう。
また悪徳業者は、ホームページに顔写真を載せていないことがほとんどです。代表者の名前や顔写真の確認できる業者を選びましょう。
見積もりの内容がわかりやすいか
良い業者と悪徳業者を見分けるためには、見積もり内容のわかりやすさが重要です。遺品整理の業者の中には、先に安い見積もりを出しておいて追加料金を発生させ、作業終了後にそれ以上の料金を請求してくる悪徳業者も存在します。
そのような業者を避けるためにも、作業内容と料金、追加料金の有無が明記されている、書面の見積もり書を出してもらいましょう。作業内容と料金に関しては「作業一式」などの漠然とした表記ではなく、どのような作業を行うかまで具体的に記載されているかが大切なポイントです。また追加料金が発生する可能性を口頭で確認したうえで、書面にも残しておいてください。
資格のあるスタッフが在籍しているか
遺品整理業を開業するには、免許や資格が必ずしも必要ではありませんが、作業によっては、古物商許可証や一般廃棄物収集運搬業許可証などが必要です。依頼する業者が、必要な許可を所持しているかを必ず確認しておきましょう。それらの資格を所持していない場合でも、所持している業者と提携していれば問題ありません。
また、遺品整理に関する十分な知識や、正しい整理方法を習得したものに与えられる「遺品整理士」の資格を所有するスタッフがいるとさらに安心です。
訪問見積もりに対応しているか
良い業者は、家の状況を実際に見た上で見積もりを取る「訪問見積もり」の形式をとっているところがほとんどです。逆に悪徳業者は、訪問見積もりに応じようとせず、電話で料金を伝えます。当日に「聞いていたよりも荷物が多かった」などの理由をつけて、金額よりも高額な料金を請求してくるため要注意です。
極端に安い業者はダメ?安い理由を解説
遺品整理を依頼する業者を探す場合に、つい一番安い業者を選びそうになりますが、安い理由を知ったうえで判断する必要があります。ここからは、安い業者の理由を解説するので、業者選びの参考にしてみてください。
工夫して作業効率を上げている
遺品整理業者の料金が安い理由として、作業内容の改善や企業独自の工夫で、費用を安く抑えられているケースがあります。例えば、トラックに荷物を積載する方法を工夫して、台数を節約していたり、安いリサイクル業者と提携していたりして、コストを下げているケースです。
また、作業員各のレベルを上げて、一人当たりの作業量を増やしている場合もあります。そのような業者には、遺品整理を安心して任せられるでしょう。
無理に料金を下げている
業者によっては、スタッフの給料を下げたり、不法投棄などの違法行為を働いたりすることによって、無理に料金を下げているケースがあります。こういった業者に依頼すると、スタッフのモチベーションが低く、質の良いサービスが期待できません。そればかりか、不法投棄をされてしまった場合には、依頼者側も罪に問われてしまう可能性があります。
まとめ
親と離れて暮らす人が増えているのに伴い、遺品整理を業者に依頼するケースが増えています。需要とともに遺品整理業者の数は年々増えていますが、良い業者に紛れて悪徳業者が増加しているのも事実です。
遺品整理業者に電話で問い合わせをした後は、実際に家に来て見積もりをしてもらい、明細が記載されている見積書をもらうのが、損をしないポイントです。分からない部分があれば、納得がいくまで担当者にしっかりと相談してください。その際、丁寧に対応してもらえるかのチェックを欠かさないようにしましょう。
遺品を気持ちよく送り出すためにも、今回ご紹介したポイントを踏まえて、良い遺品整理業者を選んでくださいね。
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