引っ越しをする時に高価な骨董品はどう運ぶ?運び方と注意点を紹介
家に高価な骨董品がある場合、引っ越しの時にどのように梱包して運んだら良いのか悩みますよね。予期せず、ひびが入ったり割れてしまってからでは遅いので、このような事態を避けるためにもしっかりとした事前準備が必要となります。今回は、引っ越しの際に、高額な骨董品を運ぶ方法と注意点について紹介していきます。
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引っ越し業者では輸送できない物もある!?
引っ越し業者と言うと、大きな物から重い物までなんでも運んでくれそうなイメージがありますが、「標準引越運送約款」という契約条項に該当する荷物は、引っ越し業者が運ぶのを拒否できることになっています。
そこには、特殊な管理が求められる観葉植物やペットなどの動植物、ピアノの他に絵画や骨董品なども含まれていて、このような物は引っ越し業者から運搬を断られる可能性があります。もし、引っ越し業者に申告せず他の荷物と同じように運んでもらい、骨董品が損傷したとしてもそれは自己責任になるので注意しましょう。
引っ越し時の骨董品の運び方
引っ越し業者で請け負ってもらえない可能性があるとはいえ、骨董品のサイズが大きく重い場合は、新居に自分で運ぶのは難しいですよね。そのような時に大切な骨董品をできるだけ安全に運ぶ方法を2つ紹介します。
引っ越し業者に問い合わせる
専門的に絵画や美術品を運送する専門業者に依頼する前に、まずは引っ越し業者に問い合わせて詳しい説明を受けてみましょう。「標準引越運送約款」は、特殊な管理が必要になる物を請け負ってはならないという内容ではなく、運搬を拒否できるということなので、引っ越し業者によっては特殊な荷物の運送に対応できる可能性があります。
ただし、このような荷物を運ぶには追加費用が必要になることも多くあるので、引っ越し業者に問い合わせる際に、運搬の可否以外に料金の見積もりを出してもらうと良いでしょう。
専門の輸送業者に依頼する
引っ越しを依頼した業者で高額な骨董品の運送を行っていないと断られた場合は、頑丈に梱包して自分で運ぶか、美術品・骨董品の搬送を専門的に請け負っている輸送業者にお願いするほかありません。美術館などで展示する芸術品などを運ぶような業者にお願いすると費用は高くなりますが、その道のプロであるため安心して大切な骨董品を預けられます。
また、輸送業者によっては運ぶ荷物を一時的に保管するサービスを行っているので、引っ越しの日程に縛られることなく、新居で荷解きが終わり落ち着いた頃に運び込んでもらえます。
引っ越しで骨董品を運ぶ際の注意点
引っ越しで高価な骨董品を運ぶ際に、注意するべき点がいくつかあります。何も考えず他の荷物と同じように預けてしまうと、大切な骨董品が破損したり、万が一の時にも補償されなかったりと様々なリスクがあるので気を付けましょう。
引っ越し業者に申告する
まず、引っ越し業者に骨董品の運送を依頼する場合は、事前に業者側へサイズや重さの他にもどの位価値のある物なのかなど、詳しい内容を申告しなければなりません。何も相談せず他の荷物と同じように梱包して運んでもらい万が一のことが起こっても、全て自己責任になるので、その骨董品を大切にしているのならば、断られる可能性があったとしてもしっかりと業者に相談するようにしましょう。
個別に保険をかける
お金では、思い入れのある大切な物の代わりになりませんが、万が一の事態に備えて個別に保険をかけておくことをおすすめします。引っ越し業者の「運送業者貨物賠償責任保険」は高価な美術品や骨董品には適用されないので、別途の保険が必要となります。
引っ越し業者に依頼する際、提携を結んでいる保険会社のオプションをすすめられることもありますが、必要であれば個人的に他の保険会社と契約することもできます。
まとめ
大切な骨董品だからこそ、傷がつきやすい引っ越しの際には細心の注意を払って運び出さなければいけません。安全に新居へ持って行くために多少費用はかかりますが、引っ越し会社や専門の輸送業者に依頼する方が安心です。正直に申告したり保険をかけるのは、自分が責任を持って行わなければいけない事なので忘れないようにしましょう!