骨董品買取で人気の作家とは?ジャンル別に有名作家を紹介
骨董品の価値は、作家で左右されるといっても過言ではありません。本記事では、骨董品のジャンル別に有名な作家を紹介します。
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有名作家の作品は高価買取が期待できる
骨董品の中でも有名な作家が作成したものは「作家物」と呼ばれ、高値で取引されます。作家物であれば、作品の裏側や納められている共箱や蓋の裏に、署名や刻印などの落款印がある可能性が高いので、チェックしてみましょう。
【ジャンル別】骨董品の有名作家
ここからは、骨董品のジャンル別に有名な作家を紹介します。
陶器
数ある陶芸品の中でも、有名な作家3人を紹介します。
- 北大路魯山人
- 金重陶陽
- 高橋道八
北大路魯山人
北大路魯山人は、大正から昭和にかけて陶芸だけでなく書、篆刻、料理の分野でも活躍した芸術家です。「器は料理のきもの」という名言とともに、料理の魅力を引き立てる器を数多く遺してきました。
金重陶陽
備前焼の陶工として、初の国の重要無形文化財に認定された人物です。水差しや花入れなど、実用性の高い作品が多いことが特徴です。
高橋道八
高橋道八は、伝統ある京焼(清水焼)の窯元のひとつです。二世である仁阿弥道八がとくに名高く、京焼の隆盛期を築きました。
茶碗・茶器
茶碗や茶器の骨董品で、高値が付きやすい有名作家は以下の3人です。
- 楽吉左衛門
- 角谷一圭
- 中川浄益
楽吉左衛門
楽吉左衛門は、桃山時代から400年以上15代に渡って続く京の陶師です。ろくろを使わず手捏や型造で形を作り、素焼きする軟陶質の焼物が特徴です。
角谷一圭
鎌倉時代に作られた、茶の湯窯の最高峰といわれる筑前芦屋釜を復元した人物です。さらに独自の感覚を取り入れた作品を数多く発表して、人間国宝に認定されました。
中川浄益
もともとは、鎧や甲冑など武具を手掛けていた中川家ですが、千利休にやかんを求められて製作したことをきっかけに茶道具を手掛けることになりました。砂張製法と呼ばれる鋳物の製法を発明して、数々の名作を残しています。
日本画・掛け軸
日本画や掛け軸で高値が付きやすい代表的な作家は、以下3名です。
- 尾形光琳
- 河合玉堂
- 谷文晁
尾形光琳
江戸時代に活躍した画家で、重要文化財である「風神雷神図」で知られています。後に「琳派」と呼ばれることとなった、装飾的大画面を得意としています。
河合玉堂
竹内栖鳳、横山大観に並び「日本画壇の三巨匠」に数えられる一人です。日本の自然を題材にした、繊細な画風の作品が多いことが特徴です。
谷文晁
江戸時代後期に活躍した画家で、人物画、山水画、仏画など作品のモチーフが幅広いことが特徴です。55歳~70歳頃に書かれたものが人気があり、高値が付きやすい傾向があります。
現代美術
現代美術とは、20世紀以降に生まれた美術作品のことです。この中でも、高値が付きやすい作家3名を紹介します。
- 草間彌生
- 奈良美智
- 村上隆
草間彌生
前衛の女王としても有名な草間彌生は、水玉模様や、網目模様を使った特徴的な作風で知られる作家です。草間彌生は、絵画や彫刻だけでなく、服飾デザイナーとしても活躍しており、ルイ・ヴィトンなどブランドとのコレボレーション作品も発表しています。
奈良美智
奈良美智といえば、大きな目でこちらに挑戦を突き付けるような眼差しの子ども描いた作品が有名です。2019年にオークション会社のサザビーズに出品された「背中に隠れたナイフ」は、7憶6千万台湾ドルで落札されて、日本で最も高額なアーティストの記録を更新しました。
村上隆
村上隆は、日本を代表する現代作家のひとりです。「スーパーフラット」という芸術運動の提唱者としても知られています。ハイブランドとのコラボレーションしたり、音楽とオーディオビジュアル作品を制作したりと、幅広い活躍を見せています。
有名作家の作品は信頼できる店舗で鑑定を受けましょう
有名作家の作品は、高値が付く可能性が非常に高いです。しかし、素人では手持ちの骨董品が有名作家によるものか、見分けるのは非常に難しいといえます。作品の価値を正確に見極めるためには、骨董品を扱う専門店で鑑定を受けることをおすすめします。