骨董品買取の注意点は?重要なのは業者選び
いらなくなった骨董品を買い取ってくれる買取サービスは全国にありますが、いざ利用しようとすると「本当に正当な価格で買い取ってもらえるの?」「価値がないと言われたらどうしよう」などと不安に感じる方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、買取サービスで骨董品を売る時に失敗しないための2つの注意点と対策を紹介していきます。買取サービスを初めて利用する方はぜひ参考にしてください。
この記事を読むための時間:3分
骨董品買取の注意点①:査定額を大幅に低く出されることがある
1つ目の注意点は、査定額をごまかしたり、価値に気づかなかったりして、正当とは言えないほど低く出す業者も存在するということ。気づかずにそのまま売却してしまうと損をしてしまうので、注意が必要です。ここでは4つの対策を紹介します。
対策:その分野の専門的な知識がある業者を選ぶ
その業者が骨董品や美術に関する専門的な知識を持っていれば、作品の価値や評価を見極めたうえで、金額を提示してもらえる可能性が高いです。買取では、専門的な知識がなくてもその物品の状態や相場から査定額を出すことも多く、価値を見抜けず低い金額で買い取られてしまうことがあります。
対策:キャンセル料がかかるか確認しておく
査定額に納得できなかった場合、買取をキャンセルすることになります。その時、キャンセル料や査定にかかった手数料がかかることもあれば、一切不要で査定後は無料でキャンセルできることも。大幅に低く見積もられた場合のために、キャンセル料がかかるかどうかはチェックしておきましょう。
対策:複数の業者の査定額を比較する
査定額が低く出されていても、利用者側に知識がないと気づけないこともあります。気づかずに安く売ってしまうのを防ぐためには、複数の業者に査定を依頼して、査定額を比較してからどこで買い取ってもらうか選ぶのがおすすめです。
対策:ある程度相場を調べておく
その作品に似た商品がどれくらいの額で取引されているのか、相場を調べておくと役立つでしょう。査定額を低く出された時に気づけるかもしれません。ただし、作品の状態や真贋(本物か偽物か)、有名な作品かどうかなどにより額は大きく異なるので、あくまでも目安として考えてください。
骨董品買取の注意点②:骨董品の劣化などに注意
2つ目の注意点は、骨董品を劣化させてしまう可能性があることです。また、たとえ綺麗に保管していても、価値を下げてしまう注意点もあります。3つの対策を紹介しましょう。
対策:正しい保管・お手入れ方法をする
骨董品はその素材に合わせた正しい保管とお手入れが必要です。例えば、陶器や掛け軸は湿気に弱いので乾燥した場所で保管し、漆器は乾燥に弱いので湿度管理された場所で保管します。金属工芸品は空気に触れないように保管すると変色を防げるでしょう。
こまめに布で磨いたり、ホコリを落としたりといった、それぞれにあったお手入れ方法もあります。濡らしたり、洗剤を使ったり、強くこすったりするのがNGな骨董品もあるので注意してください。
対策:出張買取を依頼して持ち運ばない
遠方の買取サービスを利用したい場合は、できるだけ出張買取を利用するのがおすすめです。持ち運ぶと落下などの思わぬ事故により破損し、骨董品の価値がなくなってしまうことも考えられます。特に壊れやすい陶磁器や金属工芸品などは、自宅まで来てもらって査定してもらいましょう。買取サービス業者によっては出張料金がいらないこともあります。
対策:箱や鑑定書などの付属品を揃える
骨董品の作者が準備して箱書(はこがき)などをいれた専用の箱が残っていると、作品と箱が一緒に残っているため希少性が高く、査定額が上がることも多いです。また箱に書かれた箱書や鑑定書は、骨董品の価値を保証する効力があるので、査定額に影響します。持っていれば忘れずに一緒に査定に出しましょう。
骨董品の買取依頼の注意点をおさえよう
骨董品の買取依頼の注意点について紹介しました。主な注意点は、査定額を大幅に低く出される可能性(業者の問題)と、骨董品を劣化させてしまうこと(利用者の問題)です。この記事で紹介した対策を押さえ、買取業者選びや保管方法、付属品を揃えるなど、準備を進めていきましょう。
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