空き家管理で欠かせないメンテナンス!必要性から具体的な方法まで
普段から人が住んでいない建物は劣化や損傷が起こりやすく、近隣住民へ悪影響を与える恐れがあります。そのため空き家の所有者は、定期的にメンテナンスを行わなければなりません。本記事では、空き家を管理する上で必要となるメンテナンス作業の重要性と具体的な対策について紹介します。
将来的に空き家を活用したり売却したりする可能性がある場合は、特にしっかりと管理を行い建物の状態を良好に保っておきましょう。
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空き家のメンテナンスが必要な理由
空き家のメンテナンスを怠ると建物の劣化は驚くほど早く進行します。例えば最初は小さな雨漏りや外壁のひび割れであっても、発見や対応が遅れると建物全体の耐久性を低下させる原因となり、倒壊などの深刻なダメージを与える可能性があります。
また、空き家の見た目が荒れていると、不法侵入や放火といった犯罪を引き起こす可能性が高くなります。このようなリスクを防ぐためには、定期的に行う点検とメンテナンス作業が欠かせません。
空き家管理で必要なメンテナンスの基本項目
空き家を適切に管理するためには、劣化や損傷が起こりやすい箇所を中心として定期的にメンテナンスを実施する必要があります。ここでは水回りや外壁など、それぞれの箇所で行うべき具体的なメンテナンス方法を紹介します。
配管設備の管理
水道管や排水管は使用されない期間が長くなると錆びつくため、漏水が発生しやすくなります。また、冬場は配管設備が凍結し破裂する恐れがあるため特に注意しなければなりません。空き家の配管設備に関するトラブルを未然に防ぐためには、定期的に水を流して配管内を清掃したり使用しない期間は水抜きを行ったりすることが効果的です。
外壁や屋根の点検と修繕
建物の外装は風雨や紫外線にさらされ続けることで徐々に劣化していきます。外壁や屋根のひび割れを放置すると雨漏りの原因になり建物の耐久性に大きく影響します。また、コケやカビが付着していると外観が損なわれるため、定期的に掃除を行いましょう。
メンテナンスをする際は、目視点検を行い小さくても異常を発見した場合は早急に補修作業を行う必要があります。損傷が起こった場所や劣化状況によっては、専門家による補修作業が必要になるケースもあります。
害虫駆除
定期的な掃除が行えず不衛生な状態になりやすい空き家は、ゴキブリやネズミといった害虫が繁殖しやすい環境です。シロアリが発生すると木材の劣化を著しく早めるため、建物全体の寿命を縮め、倒壊などの問題を引き起こす原因につながります。
このような害虫の発生を防ぐためには、忌避剤や罠を使用するだけでなく、害虫が侵入しにくい環境を作っておくことが大切です。定期的に掃除を行うことで室内外を清潔に保つなど、日頃から環境整備を行いましょう。
室内の換気と湿気対策
空き家に長期間人が住んでいないと湿気がこもりやすくなり、カビが発生したり木材が傷みやすくなったりします。空き家の湿気対策には、定期的に窓を開けて行う換気が効果的です。また除湿剤は室内の湿度を調整するのに役立つので、長期間家を空ける予定であれば家のさまざまな箇所に置いていくと良いでしょう。
空き家をメンテナンスする方法
空き家のメンテナンス作業は、家族で助け合ったり専門家のサービスを受けたりしながら計画的に管理することが重要です。例えば月1回程度の見回り点検を行うと決めた場合は、家族が順番にその役割を担っていきます。点検時に異常が見つかれば、写真撮影などで記録を残しお互いに共有しましょう。
また遠方に住んでいて定期的に訪れるのが難しい場合は、空き家管理代行サービスを活用するのもひとつの方法です。プロのスタッフが現地で点検や掃除を行い、問題があれば報告してくれます。
メンテナンス項目を実践して大切な空き家を守ろう
本記事では、空き家を管理する上で必要となるメンテナンス作業の重要性と具体的な対策について紹介しました。空き家のメンテナンスは、時間と労力がかかる作業です。しかし定期的な管理を怠ると深刻な問題が起こり、その問題を修繕するのにより大きな労力や費用が必要になります。
大切な空き家を守り続けるためにも、今回紹介した内容を参考にして建物の状態を定期的に確認しながら必要な対策を講じましょう。
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