和食器と洋食器の違いとは?魅力や食卓を彩る楽しみ方を紹介
普段使っている食器は、大きく和食器と洋食器の2種類に分けられます。それぞれの魅力や最適な使用シーンを知って使い分ければ、食卓をより豊かに彩ることができるでしょう。そこで本記事では、和食器と洋食器の違いを解説します。また、それぞれの食器の活かし方や楽しみ方も紹介するので、食事をさらに楽しむために、ぜひ参考にしてみてください。
この記事を読むための時間:3分
和食器とは
和食器とは、日本料理の食事に用いる器の総称です。主に茶碗、お椀、丼、鉢、箸、茶器などが該当します。
洋食器とは
洋食器は、ヨーロッパの食文化に由来している食器で、フレンチやイタリアンなど西洋料理に使われます。ディナープレートやナイフ、フォーク、ティーカップなどが挙げられます。
和食器と洋食器の違い
和食器と洋食器の違いは、以下のポイントに見られます。
- 材質
- サイズ・重量
- デザイン
- 揃え方・楽しみ方
材質
和食器は陶器のものが多いですが、ほかにも磁器や木製、漆器など、さまざまな素材を使って作られたものがあります。洋食器は、石の粉と粘土を混ぜ合わせた「陶石」を原料とする磁器製のものや、ガラス製のものが一般的です。
サイズ・重量
和食器と洋食器は、サイズや重量にも大きな違いがあります。和食は器を持ち上げて料理を食べるので、和食器は比較的軽い素材で作られた小ぶりものが多いです。一方、西洋では食事の際に器を持ち上げるのはマナー違反とされています。洋食器はテーブルに置いたまま使うのが基本であるため、重量があり大きいものが多いことが特徴です。
デザイン
西洋では、白いプレートをキャンバスに見立てて、飾りの食材やソースでアートのような盛り付けを楽しみます。料理や食材を引き立てることが食器の目的とされているため、洋食器は白く装飾もあまりないシンプルなデザインのものが多いです。
和食器は色や形にとらわれず、季節や料理に合わせて作られるため、さまざまな色やデザインのものがあることが特徴です。また、和食器は手で持ち上げた際に、食器の内側にも目がいくことから、外側と内側の色が違うものや、内側にも模様が描かれたものもよくみられます。
このデザインの違いによって、雑誌などでの撮影方法も異なります。洋食器はメインである料理の盛り付けを際立たせるため、真上から撮影されることが多いのに対し、和食器は外側と内側のデザインの美しさを伝えるために、斜め45度からの撮影が多いことが特徴です。
揃え方・楽しみ方
和食器と洋食器は、揃え方や楽しみ方にも大きな違いがあります。洋食器はメインディッシュ、サラダ皿、パン皿、スープ皿、コーヒーカップとソーサーのセットを人数分揃えることが基本です。一方和食器は、形や色の異なる器を集めて、さまざまな器の表情を楽しむ趣があります。
洋食器を使って食卓を整える場合、食器がシンプルであるためカラフルな食材を使うと華やかな雰囲気を演出できます。また、季節の花を飾るなどして、季節感を出すことも大切です。和食器を使う際は、料理に合う形や色のものを選びましょう。また、自然や季節の風物詩を描いた器や、季節のモチーフをかたどった器を取り入れることで、季節感を演出できます。
和食器と洋食器それぞれの魅力を楽みましょう
食器は、食事に関する習慣や作法の違いなどによって、形やサイズ、揃え方や楽しみ方が変化してきました。和食器は伝統的な模様や色使いを取り入れたものが多く、さまざまな形のものがあることが特徴です。一方洋食器は、シンプルでスタイリッシュなデザインが多いです。
食卓を整える際は、料理の内容や季節に合わせて器を選ぶことが大切です。また、洋食器と和食器を組み合わせることで、いつもの食事に華やかさや新鮮さがプラスされて、食事の楽しさをより引き立てられるでしょう。
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