マンション住まいの方必見!着物の保管方法は?収納のコツを紹介
マンションにお住まいの方で、着物の収納スペースにお悩みの方も多いのではないでしょうか。着物は意外と場所を取るため、マンションの限られたスペースでも保管する方法を知っておくことが大切です。そこで本記事では、着物を保管する際のポイントをお伝えします。着物の品質を保つための注意点も併せて紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
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着物の特性
着物は、自然素材を使用した非常に繊細な衣類です。絹や麻などの天然素材で作られた着物は、湿度、温度、光、虫害に対して特に敏感であり、非常に慎重な取り扱いが求められます。伝統的な和装品は、素材だけでなく、染めや織りの質によっても、その繊細さと脆弱性が大きく左右されるため、注意しましょう。
着物の品質を保つためには、単に保管環境を整えるだけでなく、防虫対策や適切な畳み方など、さまざまな点に注意を払わなければなりません。それぞれの着物の特性を理解し、丁寧に管理することで、長年にわたり美しさと価値を保つことができます。
マンションでできる着物保管のポイント
マンションで着物を保管する際には、以下のポイントを押さえましょう。
- クローゼットを活用する
- 収納アイテムを活用する
- 壁面収納や吊り収納を活用する
詳しく解説します。
クローゼットを活用する
マンションの限られたスペースでも、クローゼットを効果的に活用することで、着物を適切に保管することができます。高い位置にある棚やクローゼットの奥のスペースを利用して、着物専用の収納場所を作りましょう。防虫効果のある桐箱や、通気性の良い桐のタンスを使用することで、さらに安全に保管することができます。
収納アイテムを活用する
スペースを有効活用するためにも、収納用のアイテムを活用しましょう。着物用の専用収納ボックスや、薄型の収納ケースを活用することで、無駄なスペースを省くことができます。真空パックの袋は、容量を大幅に減らせる便利なアイテムですが、真空状態になるため長期間の保管には向きません。真空パックの袋を使用する際には、定期的に取り出して、空気に触れさせることが大切です。
壁面収納や吊り収納を活用する
壁に取り付けるタイプの収納アイテムやハンガーラックなどを使うことで、縦方向のスペースを有効活用できます。特に着物の帯や小物類は、吊り下げ収納が便利です。風通しを良くするためにも、壁面収納や吊り下げ収納を取り入れてみてください。
着物を保管する際の注意点
着物を保管する際の注意点は、以下の通りです。
- クリーニングを済ませておく
- 適切な方法で畳む
- 防虫剤と防湿剤は正しく選ぶ
- 定期的に換気を行う
- 直接日光に当てない
- 季節ごとに収納を見直す
1つずつご紹介します。
クリーニングを済ませておく
着物を保管する前に、必ず適切なクリーニングを行っておくことが重要です。汚れや汗、香りが残っている状態で長期保管すると、シミや虫害の原因となる可能性があります。できれば、着物の専門クリーニング店に依頼し、洗いと仕上げを行ってもらいましょう。
適切な方法で畳む
着物の劣化やシワを防ぐためには、正しい畳み方を守ることも大切です。基本的には、着物の形に合わせて優しく畳み、折り目を作りすぎないようにします。専用の畳み板を使用すると、均一に畳むことができるので、うまく畳めずにお悩みの方は使ってみてください。
防虫剤と防湿剤は正しく選ぶ
防虫剤や防湿剤の選択も重要です。ナフタリンのような強い臭いのする防虫剤は避け、着物に優しい天然素材の防虫剤を選びましょう。シロップや桐たんすの防虫剤、竹炭などが適しています。ただし、直接着物に触れないよう注意が必要です。
定期的に換気を行う
着物を保管している収納スペースは、定期的に換気することが大切です。1年に2、3回は着物を取り出し、風通しを良くし、カビや湿気を防ぎましょう。この際に、着物の状態をチェックして、必要に応じてクリーニングや修繕を行うことをおすすめします。
直接日光に当てない
着物を保管する際は、直射日光を避けましょう。紫外線は、着物を褪色させたり繊維を劣化させたりする原因となります。日当たりの良い部屋にお住まいの場合は、カーテンやブラインドを活用して、日光から着物を守りましょう。
季節ごとに収納を見直す
スペースに限りのあるマンション住まいでは、使用しない着物は思い切って手放すことも検討しましょう。収納の見直しを行って風通しを良くしたり、防虫剤や湿気取りを交換したりすることで、着物の状態を良好に保てます。
マンションで着物を正しく保管しよう
マンションの限られたスペースであっても、着物を良い状態で保存することは可能です。クローゼット収納アイテムを効果的に活用し、定期的なメンテナンスを心がけましょう。