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着物と浴衣の違いとは?見た目から着付けの仕方の違いまで解説

浴衣を着ているカップル

 

着物と浴衣は形や着方も同じように見えますが、どんな違いがあるのでしょうか。着物は行事やフォーマルな場で着るもの、浴衣は夏祭りや花火大会で着るものなどのイメージをもっている人もいるでしょう。着物と浴衣には、歴史や素材、着用場面までさまざまな違いがあります。

 

この記事では、着物と浴衣の違いについて詳しく解説していきます。それぞれの違いを知り、その場にふさわしい着こなし方を知りましょう。

この記事を読むための時間:3分

着物と浴衣の違い

浴衣は着物の一種ですが、それぞれには違いがあります。

 

  • 着用時期
  • 着用場面
  • 歴史
  • 素材
  • 着付け方

 

5つの点について解説していきます。着物と浴衣の違いがよく分かるようになるでしょう。

着用時期

浴衣はホテルや旅館などで館内着として提供されることがあります。室内で着る場合は季節関係なく年中着用します。外で着る場合は一般的には夏に着用する人が多いでしょう。花火大会や夏祭りなど、夏の屋外イベントで着ている人を多く見かけると思います。

 

着物は室内外関係なく、一年中着用できます。しかし、着物を着る時には着物の下の肌襦袢や長襦袢が必要となるので、夏は暑く感じることもあるでしょう。そのため、夏用に薄い生地で作られた着物もあります。

着用場面

浴衣は夏のおしゃれ着として着用する人が多いです。カジュアルな場面で着用するのが浴衣と考えておきましょう。着物は結婚式や成人式などのフォーマルな場面で着用します。また、歌舞伎や観劇などカジュアルな場面でも着られています。着物の方が着用場面は幅広いといえるでしょう。

歴史

歴史にも違いがあります。どちらの起源も平安時代とされていますが、それぞれには違いがあります。

 

着物は、平安時代の宮廷で着られていた小袖(こそで)という袖の部分が小さくできた着物が原型です。最初は身分の高い人が十二単の下に下着として着ていましたが、徐々に市民が表着として着るようになりました。その後身分の高い人は、袖口が縫われていない大袖を着るようになります。現在のような着物になったのは江戸時代で、その頃に着物の着方やルールなどが定着したといわれています。

 

浴衣は、お風呂に入るときに着用した湯帷子(ゆかたびら)が原型です。安土桃山時代になると、風呂上がりに着る湯上がり着や寝間着としても着られるようになります。江戸時代になると、湯上り用から外出用としても着用されるようになり、夏の普段着として定着したのです。

素材

生地にも違いがあり、浴衣は主に綿や麻、ポリエステルなどで作られます。木綿や麻は汗や水分をよく吸収する素材として浴衣にぴったりなのです。着物は絹が使われます。麻やウール、ポリエステルなどが使われている着物もありますが、正絹で作られた着物が最上級です。

着付け方

着物と浴衣を着る時には、身に付けるものが違います。それぞれの違いをまとめた表です。

 

  着物 浴衣
襦袢

肌襦袢、長襦袢を着用

長襦袢は着物と重ねて見えるように着用

肌襦袢、長襦袢は不要
袋帯、名古屋帯、半幅帯などを着物の種類や素材に合わせて使用 一般的には半幅帯を使用
足袋 必ず履く 履かない
履物 草履、雪駄、下駄 下駄

 

着物の方が身に付けるものが多く、着付け方も複雑で時間もかかります。

着物と浴衣を簡単に判断する方法

着物と浴衣を簡単に判断するには、長襦袢を着ているかどうかです。衿元を見て長襦袢が見えているかどうかで判断できるでしょう。最近では、おしゃれな柄の半衿を付けてアレンジを楽しむ人もいるようです。

浴衣を着物として着る場合

浴衣は通常、長襦袢を着用しませんが、長襦袢を着て着物として着用することもできます。綿紅梅、綿絽、綿縮、麻縮、綿絞りといった生地でできた高級浴衣は格が高く、着物のように着ても恥ずかしくありません。その場合は、白い足袋も合わせて履きましょう。

シーンに合わせて選びましょう

着物と浴衣の違いは、着用時期や場面、歴史などの面からさまざまありました。違いを知ることで着物と浴衣の理解が深まったことでしょう。着物も浴衣も和装として人気が高まっています。シーンに合わせて選び、和装を楽しんでください。

 

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