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表千家と裏千家とは?茶道具の違いについて説明します

表千家や裏千家で使われている茶道具

 

精神を落ち着かせお茶を点て、客人にふるまう茶道。古い歴史があり、格式高いイメージは持っていても、詳しいことはわからないという方は多いものです。茶道といえば表千家と裏千家という流派が有名ですが、この二つの流派の違いについて明確に説明できる方も少ないのではないでしょうか。

 

また、使われる茶道具も流派によって違いがあることも意外に知られていません。そこでこの記事では、表千家と裏千家の特徴や茶道具の違いについて説明します。

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表千家と裏千家の特徴

茶道は様々な流派があり、その数は500以上あるといわれています。その中で主流なのが、表千家(おもてせんけ)・裏千家(うらせんけ)・武者小路千家(むしゃのこうじせんけ)で「三千家」としても有名です。ここでは、茶道人口の多い表千家と裏千家の特徴について説明します。

表千家

表千家は、千利休の流れを受け継いでいる流派の一つで千家流茶道の本家です。千利休は、茶道に多大な貢献をした人物で、茶道を現代の形に高めたと言われる偉大な人物として有名ですが、表千家はその伝統を重んじ、古くからの作法を忠実に守っているのが特徴です。

 

表通りに面した場所に茶室があったことから表千家と呼ばれるようになりました。保守的なため派手さはなく、茶道具も質素で詫び錆びをより感じられるものになります。

裏千家

裏千家も千利休の流れを受け継いでいる流派ですが、伝統を重んじながらも、時代の流れに合わせ新らしいことにも挑戦的で、流動的に変化し続けているのが特徴です。裏千家という名称は、宗家の場所が表千家の宗家の裏側だったことに由来しています。また、裏千家は日本の茶道人口の半数以上を占め、最も人口の多い流派。茶道具も種類が豊富で華やかなものが多くなります。

表千家と裏千家の茶道具の違い

同じ千利休の流れを受け継ぎながらも、特徴が異なる表千家と裏千家。茶道具の違いについて説明します。

袱紗(ふくさ)

袱紗は、茶道具や茶器を拭いたり、清めたりして茶器を扱うときに使用する布のことです。素材は主に絹で作られており、柄はどちらの流派も無地のものを使用しますが、表千家と裏千家で色に違いがあります。男性は両家とも紫色ですが、女性は表千家では朱色、裏千家では赤色を使用します。さらに、裏千家の女性は、他にも様々な色を使っても良いとされています。

茶筌(ちゃせん)

茶筅は、お茶を点てる際に用いる道具で、竹から作られますが、使用する竹の種類や穂の形、長さ、穂の数などによって様々な種類のものがあります。用途によって使い分けられる場合もありますが、一般的に、表千家では煤竹で作られたものを使用し、裏千家では白竹で作られたものを使います

菓子器(かしき)

菓子器は、抹茶と一緒に出されるお茶菓子を入れる器です。中に入れるお菓子によって器の種類を選びますが、流派によっても違いがあります。表千家では、蓋付きの菓子器を用いて中のお菓子を見せないようにしますが、一方、裏千家では蓋を付けずにお菓子が見える状態で使用します。

表千家と裏千家の茶道具は価値が高い

茶道で使用する道具は総称して「茶道具」と呼ばれますが、その種類や価値は実に様々です。流派だけ見ても数えきれないほどあるため、茶道具の価値の見極めはなかなか難しいですね。その中でも、有名な表千家と裏千家の茶道具は価値があり、茶道具の判断基準として分かりやすいといえるでしょう。

 

しかし、書付けがあっても達筆のために読めなかったり、読めたとしても意味が分からないなどで判断に困ることも多いようです。そのようなときには、専門家に任せて、お手持ちの茶道具の価値を確かめてみてはいかがでしょうか。

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