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茶道具を手入れする際の注意点とは?道具別の手入れ方法を解説

正しく手入れされた茶道具

 

古くから日本で愛されてきた茶道。しかし、茶道具の取り扱いについては意外に知られておらず、お手入れ方法にお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。茶道具を美しい状態で保管するためには、適切なお手入れが必要です。この記事では、茶道具をお手入れする際の注意点と種類別の手入れ方法について紹介します。

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茶道具のお手入れの注意点

茶道具は昔ながらの素材と製造法で作られているので、正しい手入れを行わないとカビやシミなどが発生しやすく、状態が悪化するので注意が必要です。また、やり方を間違えると価値を半減させてしまう事もあります。

 

例えば、漆器類は乾燥や水気に弱く、カビやひび割れを引き起こしやすい特徴があります。お手入れの際は、水拭きをした後に乾いた柔らかい布ですぐに水気を丁寧に拭き取るようにしましょう。ただし、乾かす為だからといって日干しをすると、色褪せやひび割れが起きる恐れがあるので気を付けて下さい。

 

金属製の茶道具も水気と空気が大敵です。金属製品は、水気を極力排除して手入れすることがポイント。銀器は空気によって変色を起こしますが、小まめに乾拭きすることで輝きを保ちます。また、茶道具が欠けたり、割れたりした場合に化学接着剤等を使って修復するのも価値を下げる原因になります。

茶道具の手入れ方法

茶道具の手入れ方法を種類ごとに紹介します。

釜(かま)

釜は、ぬるま湯または水で軽く洗って、表面や底についた灰や湯垢をしっかり落とします。洗う際はスポンジやたわしなどは使わず、指を使って優しく洗いましょう。その後、乾いた布で軽く拭きとり、できるだけ風通しのよい場所に置いてよく乾かします。

茶杓(ちゃしゃく)

茶杓は主に竹で作られることが多いので、型崩れを防ぐためなるべく水に触れるのは避けるようにしましょう。汚れがあるときは柔らかい布やティッシュペーパー等で拭き取ってください。直射日光が当たる場所や乾燥しきった所に置くとひび割れの原因になるので注意が必要です。

茶筅(ちゃせん)

茶筅は、繊細で複雑な構造をしているので特に慎重に扱う必要があります。洗う際は、ぬるま湯を張ったたらいやボウルに入れて、振りながら濯ぎます。汚れが落ちない場合は、指でやさしく擦って落とすようにしましょう。

 

洗った後、水分が付いたまま放置するとカビが生える恐れがあるので、できるだけ水滴をふき取ってください。また、茶筅も茶杓と同様竹製品なので、直射日光に当てて乾かす事は避けましょう。

茶碗(ちゃわん)

茶碗を洗う際は、たらいなどにぬるま湯を張り、指や柔らかい布で優しく汚れを落とします。茶碗の表面には目には見えない小さな穴がたくさん空いていて、傷つきやすく汚れも溜まりやすい特徴があります。スポンジやタワシは使わず丁寧に汚れを落としましょう。また、洗剤を使用すると表面の穴から茶碗の内部に入り込んでしまう可能性があるので気を付けましょう。

漆器(しっき)

漆器を洗浄する際は、たらいやボールなどにぬるま湯を張り10分程度つけておきましょう。その後、柔らかい布やガーゼでやさしく拭いて汚れを落とします。漆器は、硬い物が当たると傷がつきやすいので、茶碗などの他の茶道具に触れないようにお手入れするのがおすすめです。湿気の残った状態で放置しておくと、カビが生える恐れがあるので、しっかり乾燥させましょう。

茶道具は間違った手入れで価値を下げないように気を付けよう

日本の伝統文化である茶道に用いられる茶道具。茶道具はコレクションとしても人気が高いですが、デリケートなので手入れには注意が必要です。温度や湿度、直射日光に反応しやすいので、間違った方法でお手入れしてしまうと、ひびやシミ・カビなどが発生してしまう恐れもあります。茶道具を長く良いコンディションで保つためには、日頃から正しくお手入れをして、価値を下げないように気を付けましょう

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