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箱なしの骨董品は価値が下がる?査定への影響と箱の役割

 

自宅の押入れから骨董品を発見したものの、付属の箱が見つからない、という経験はありませんか?一般的に、陶磁器や書画などの骨董品は木でできた「共箱(ともばこ)」と呼ばれる箱に入っていることが多いです。そして実は、骨董品は付属の箱なしだと価値が下がってしまう可能性があります。

 

そこでこの記事では、箱なしで査定した時の結果への影響や、箱が持つ役割などについて紹介します。骨董品を売ろうと考えている方や、これから購入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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骨董品の箱の役割と査定への影響

骨董品の箱には主に3つの役割や査定に影響する理由が挙げられます。ひとつずつ見ていきましょう。

箱書が価値の裏付けになる

骨董品が収納されていた共箱には「箱書(はこがき)」と呼ばれる文字が記されていることが多いです。箱書には作者の名前や印、作られた年、内容などが書かれており、作品体の価値を裏付けて保証する働きを持ちます。もちろん中身がすり替えられていたり、箱書も偽物であったりする可能性もあるため、鑑定は必要です。しかし本物である場合、箱なしよりも箱ありの方が価値があがります。

箱書が中身の情報特定に役立つ

骨董品の情報を調べる時、箱書は情報特定のヒントになります。箱なしの状態で調べるよりも、作者名や作品名、製作年などがわかっていた方が作品を特定しやすく、また贋作の見極めにも役立つのです。鑑定時に正しい価値を出してもらいやすくなるでしょう。

箱自体に価値がある場合もある

箱書が施された骨董品の共箱は、それ自体にも価値があります。有名な作品・作者であればあるほど価値がプラスされるでしょう。ただし、そもそも共箱が作られていない骨董品も多く存在します。今は価値があっても、当時は価値が低かったなどの理由で、作者が準備していない場合があるのです。また、箱なしだからといって、作品の価値がなくなったり、価値を証明できないわけではないことも押さえておきましょう。

骨董品の箱にも種類がある

骨董品の箱は記事の冒頭で紹介した「共箱」のほかに、3種類の箱があります。どのようなものがあるか押さえておきましょう。

共箱

作者自身の箱書がある骨董品の箱のことを「共箱(ともばこ)」と呼びます。作者が、作品と“共に”準備した、または作成した箱だからです。先述したように、共箱に記載された箱書きは中身の作品の価値を保証する役割を持ちます。

極箱

共箱はないものの、作者の後継者、遺族などが、本人の作品であると認定したことを記した箱を「極箱(きわめばこ)」と呼びます。共箱に続いて価値を保証する効力の高い箱です。

識箱

鑑定により作者本人の作品であることがわかり、鑑定士や鑑定機関が認定したことを記した箱を「識箱(しきばこ)」と呼びます。共箱や極箱には及ばないものの、価値を保証する効力としては十分です。

書付箱

「書付箱(かきつけばこ)」は、家元や宗匠など権威ある人物が箱書を記した、または大名など身分の高い人が所有の記録を書き付けた箱のことです。その人物らがいいものであると認めた証しでもあり、共箱よりも価値があると言えるでしょう。

合箱

本来入っていた箱ではなく別の箱に入っている場合は、その箱は「合箱(あわせばこ)」と呼ばれます。合箱は、一見すると価値がありそうに見えるものの、作品と関係がないため、中身を保証する効果を持ちません。

箱なしの骨董品でもまずは査定を依頼してみよう

骨董品を箱なしで査定した時の結果への影響や、箱が持つ役割などについて紹介しました。骨董品の箱は、主に「箱書」に査定額をあげる価値があります。作品が本物であることを保証し、どんな作品なのか探すヒントになり、さらに箱ありの方が希少価値も上がるのです。箱がある場合は、査定を依頼するときに必ず一緒に持っていきましょう。

 

ただし、作品と関係のない「合箱(あわせばこ)」などの場合は査定に影響しません。また、箱がもともとない作品や、箱がなくてもきちんと価値がある場合もあります。箱なしの骨董品でもまずは査定を依頼してみてはいかがでしょうか。

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