引っ越しをする際の挨拶回りと手土産を渡す時のマナーを紹介
今までお世話になった人たちに感謝の気持ちを伝え、これからお世話になる人たちと初めての顔合わせをするのに「引っ越しの挨拶」は欠かせません。特にこれから生活を始める土地で悪い印象がついてしまうと、後々ご近所づきあいで困った事が起こりかねないので、挨拶回りのマナーはしっかりと心得ておきましょう。
今回は、挨拶をする範囲や訪問するのに適した時間帯、おすすめの手土産など、引っ越し時に行う挨拶回りの基本を紹介していきます。
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引っ越しの挨拶をする近所の範囲
引っ越しの挨拶で悩まされるのが、どこまでの範囲のご近所さんに挨拶をするべきなのかという点です。挨拶をしなければいけない近所の方なのに、していなかったという事が起こらないよう引っ越しの挨拶を行う範囲をしっかりと確認しておきましょう。
マンション・アパート
マンションやアパートの集合住宅に引っ越しをする場合は、自分の部屋を中心にして「上下左右」に位置する部屋の人たちへ挨拶をします。よく顔を合わせるようになる左右の人たちはもちろんですが、集合住宅特有の騒音問題もあるため、足音などの影響がある上下の部屋の人たちへも忘れずに挨拶をするようにしましょう。
また、これからお世話になる大家さんが近くに住んでいる場合は、一緒に挨拶しておくと良いですよ。
一戸建て
一戸建ての家に引っ越しをする場合は、両隣と真後ろの家、そして道路を挟んで向かい側に位置する3軒の、計6軒に挨拶します。一戸建への引っ越しということから、その地域に長い間住むようになる可能性も高いので、これからのお付き合いのためにも自治会長や町内会長への挨拶を行うことをおすすめします。
引っ越しの挨拶をするのに適した時間帯
引っ越しの挨拶は、引っ越し日の「前日」、もしくはその前までに行うのがおすすめです。前日までに挨拶をしておくことによって、引っ越し当日に大きなトラックや荷物で道路を塞いだり、騒音によって周囲に迷惑をかけてしまうことを事前に伝えられます。もし、引っ越し先が遠く前もって挨拶ができない場合は、当日の引っ越し作業を始める前に家を回り挨拶するのがおすすめです。
時間帯は、多くの人の活動時間である日中を選び、忙しい食事時の朝やお昼、夕方、そして、ゆっくりと休んでいる可能性のある夜間は避けるようにしましょう。もし不在だった場合は、違う時間帯や曜日を選び何度か訪ねてみて、それでも会えなければ、「いつ、どこに引っ越してきた誰か」という内容を書いた手紙と手土産を郵便受けに入れるかドアノブにかけておきましょう。
引っ越しの挨拶で配る手土産を渡す際のマナー
引っ越しの挨拶には手土産を持って行くのが一般的ですが、いくら位のどのような物を渡すべきか悩みますよね。ここでは、これからお世話になるご近所さんへ「よろしくお願いします」と言う気持ちを示すのに適した手土産の相場や人気のある品、そして渡す際のマナーを紹介します。
手土産の相場
引っ越しの挨拶で渡す手土産の相場は、1,000円前後の物となります。これからの関係性を考えて安すぎず、また相手が負担に思わないように高すぎない丁度いい価格帯の物を選ぶようにしましょう。
喜ばれる手土産の例
引っ越しの挨拶で渡す手土産として人気なのが、洗剤、タオル、ラップ、ティッシュなどの「日用品」です。また、何人で住んでいるのか分からないため、分けて食べられるような個包装された「お菓子」や長期間保存がきく「缶詰」、「コーヒー」などもおすすめです。しかし、個人の好みが分かれやすい香りが強い石鹸や洗剤などは、苦手な人もいるため避けた方が無難だと言えます。
手土産に付けるのし
引っ越しの挨拶で渡す手土産には、外のしを付けて渡すようにしましょう。手土産を購入するお店で「引っ越しの挨拶のため」と伝えればそれに見合ったのしを選んでくれますが、一般的には紅白の蝶結びののしに、上段に「ご挨拶」と書き、下段には名字を入れるようになります。
まとめ
引っ越しの挨拶は、新しい土地で新たな人間関係を育むのにとても大切な第一歩です。色々と準備したり守らなければならないマナーが沢山あるため面倒かもしれませんが、印象の良い挨拶をしておくことで地域の人たちに受け入れられやすくなるはずです。気持ちよく新生活をスタートさせるためにも、引っ越しをした際はぜひ近所への引っ越しの挨拶から始めてみましょう!
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