掛軸の処分方法とは?種類ごとの適切な捨て方・手放し方を解説
掛軸は、和室を彩ってくれる伝統的なインテリアの一つで、色々な種類を持っている人もいるでしょう。しかし、もう使用しない掛軸はどのように処分するのが適切か、手放し方がわからないこともあります。そこでこの記事では、掛軸の処分方法について、美術用と仏事用の2種類に分けて解説します。
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掛軸の処分方法①:美術用の場合
美術用の掛軸の処分方法を、4つ紹介します。
- 買取査定に出す
- 家族や友人に譲る
- フリマサイトで売る
- 一般ゴミに出す
買取査定に出す
美術用の掛軸を処分する時は、買取査定に出すのがおすすめです。有名作家の作品や希少価値の高い作品などは高値で買い取ってもらえる場合があり、普通に処分するよりもお得に手放せます。査定に出す場合は、桐箱や鑑定書があると査定額がアップしやすくなります。ただし、査定業者の中にはきちんと鑑定しない会社もあるので、信用できる業者かどうか事前に調べて依頼するのが大切です。
家族や友人に譲る
美術用の掛軸を処分する時は、家族や友人に譲る方法もあります。必要な人に譲ると有意義に使ってもらえるので、処分するよりも罪悪感がなく手放せるでしょう。声を掛ける際は、和室や床の間がある家庭なら使ってもらえる可能性が高くおすすめです。ただし、無理に渡すと迷惑になって関係性が悪化する場合もあるので、いらないと言われた場合は押し付けないようにしましょう。
フリマサイトで売る
美術用の掛軸を処分する時は、フリマサイトで売る方法もあります。リサイクルショップで値段がつかないものでも、フリマサイトでは必要な人が購入してくれるかもしれません。販売する際は、桐箱や鑑定書などの付属品があると、より売却しやすくなります。ただし、売れないといつまでも手放せないので、期間を設けて出品し、売れなれば一般ゴミとしての処分も検討すると良いでしょう。
一般ゴミに出す
美術用の掛軸を処分する時は、一般ゴミに出しても大丈夫です。捨てる時は可燃ゴミにして、プラスチックの棒などがついている場合は取り外して、自治体の処分方法に従って分別しましょう。最も手軽に手放せる方法ですが、中には価値の高い作品もあるので、捨てる前に査定を依頼するのが望ましいです。
掛軸の処分方法②:仏事用の場合
仏事用の掛軸の処分方法は、以下の手順です。
- 閉眼供養をする
- お焚き上げに出す
それぞれについて解説します。
閉眼供養をする
仏事用の掛軸を処分する時は、まず閉眼供養を行いましょう。閉眼供養とは物に宿っている魂を抜くことで、仏事に使用した掛軸には魂が宿っていると考えられているため、閉眼供養をする必要があります。お寺や神社などに行くと1万円程度で供養してもらえるので、事前に確認して掛軸を持ち込むと良いでしょう。
お焚き上げに出す
閉眼供養をした後は、お焚き上げに出すのが一般的です。お焚き上げとは、仏事などに使用したものを神社やお寺などで燃やして供養する方法で、仏事用の掛軸にも適しています。また、場所によっては閉眼供養をせずにお焚き上げを行う場合があるので、行く神社やお寺に確認してみると良いでしょう。仏事に使用したものは安心して手放すためにも、専門の場所で供養して処分するのが望ましいです。
掛軸は正しい方法で処分しましょう
掛軸には美術用と仏事用があり、それぞれ処分方法が異なります。美術用の場合は、買取査定に出したり、友人や家族に譲ったり、フリマサイトで売却したりして手放せます。また、手軽に手放したい場合は、一般ゴミに出すことも可能です。仏事用の場合は、閉眼供養やお焚き上げなどを行い、掛軸に宿った魂を抜いてから処分する必要があります。掛軸は種類ごとに正しい方法で処分しましょう。