訪問着はいつ着るの?基本知識やシーン別の着こなし方を徹底解説
訪問着は、着物の中でも特に格式が高く、フォーマルな場面での装いとして親しまれています。訪問着という名前は聞いたことがあるけれど、どんな場面で着れば良いか迷う方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、訪問着を着る代表的なシーンについて解説します。訪問着に関する基本的な知識や着こなしのポイントも併せてお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読むための時間:3分
訪問着の特徴
訪問着は、肩から袖、裾まで途切れることなく描かれた絵柄が特徴の着物です。華やかさと格式のバランスが取れており、既婚・未婚を問わず幅広い年代の女性に愛されています。帯や小物の合わせ方次第で、よりフォーマルにもセミフォーマルにも着こなすことが可能です。
訪問着と付け下げの違い
訪問着と付け下げは、どちらも着物の一種ですが、大きな違いがあります。訪問着はより格式が高く、結婚式や法事などのフォーマルな場面で着用され、華やかで上品な柄や色使いが特徴です。一方、付け下げはカジュアルな着物で、日常的な場面や気軽なお出かけに適しており、より自由なデザインと色使いが魅力的です。
訪問着を着る代表的なシーン
訪問着を着る代表的なシーンは、以下の通りです。
- 結婚式
- 成人式
- 七五三や入学式・卒業式
- お茶会や茶道の式典
- 法事や弔事
- パーティーや観劇
1つずつ、見ていきましょう。
結婚式
親族や友人の結婚式で訪問着を着ると、華やかさを演出することができます。花嫁を引き立てるためにも、控えめで品のある柄や色合いのものを選びましょう。
成人式
若い世代でも、振り袖の代わりに訪問着を選ぶ人が増えてきています。若々しい柄や明るい色合いのものを選んでも、落ち着いた雰囲気や上品さを演出することができます。
七五三や入学式・卒業式
訪問着は、子供の晴れの日や家族の記念日に着用する格式高い衣装としても人気です。落ち着いた色味や柄の訪問着を選ぶと、場にふさわしい印象になります。
茶道の式典
お茶会は日本の伝統文化を象徴する大切な場です。訪問着は、静謐で格調高い空間に最もふさわしい装いとされ、落ち着いた色調と上品な柄が茶道の精神性と調和します。
法事や弔事
地味な色合いの訪問着を選べば、法事や弔事にも対応できます。喪服のように控えめで落ち着いた色合いを選べば、遺族の心情に配慮した装いとして適しています。
パーティーや観劇
パーティーや観劇などの場面では、豪華な柄の訪問着が場を華やかに演出します。訪問着は、華美過ぎず上品で格調高い装いとして最適です。文化的な素養と気品を感じさせる着こなしができます。
訪問着を着こなすためのポイント
訪問着を上品に着こなすためには、以下の点に注意してください。
- シーンに応じた色と柄を選ぶ
- 小物の取り入れ方を意識する
- 季節に合った素材とデザインを選ぶ
それぞれの内容を、解説します。
シーンに応じた色と柄を選ぶ
訪問着を上品に着こなすためには、心や季節に応じた細やかな配慮が大切です。例えば結婚式に着ていく際は、華やかさと品格のバランスを意識して派手すぎないパステルカラーや柔らかな花柄の訪問着を選びましょう。法事においては、故人への敬意を表現する。落ち着いた色合いが求められます。黒や紺、深い茶色などをベースにした、控えめな模様の訪問着を選んでください。
小物の取り入れ方を意識する
小物は、着物全体のコーディネートを決める大切な要素です。帯は色や柄、幅や結び方で印象が大きく変わります。帯締めは帯の美しさを引き立て、帯留めは小さな工芸品のような美しさを添えます。草履や下駄も、全体の調和を意識して選びましょう。
季節に合った素材とデザインを選ぶ
季節によっても、合う素材やデザインは異なります。春夏は、透け感のある絽や軽やかな紗の素材など、通気性の良いものがおすすめです。春は桜や梅の柄、夏は涼しげなデザインを選んでみましょう。秋冬は、厚手の着物や裏地付きの訪問着で、保温性と落ち着いた印象を大切にします。秋は紅葉や菊、冬は雪や梅など、季節を感じさせる柄を選ぶことで、さらに魅力が引き立ちます。
TPOを守って訪問着を着こなそう
訪問時は、フォーマルな式典から趣味の場面まで、幅広く着用することができます。訪問着は、状況や場所、目的に応じて適切に選ぶことが最も大切です。マナーを守り、TPOを意識した着こなしを心がけましょう。
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