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版画とリトグラフの違いは?それぞれの特徴を合わせて解説

額縁に入れて飾られている絵

 

版画とリトグラフは、どちらも絵を描く技法の一種です。しかし、どのような違いがあるのか具体的にはご存じない方もいるでしょう。そこでこの記事では、版画とリトグラフの違いについて解説します。それぞれの特徴を詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を読むための時間:3分

版画の特徴

版画の特徴は、以下の3つです。

 

  • 作品を複製できる
  • 版を使用して印刷する
  • 様々な技法がある

作品を複製できる

版画の最大の特徴は、1枚の版を使って複数の同じ作品を制作できる点です。原板を活用することで、作者はより多くの人へ自分の作品を届けられます。また、同じ作品を複数作成できるため、原画よりも比較的手頃な価格で楽しめる点も魅力です。

版を使用して印刷する

版画は、木・金属・石などのさまざまな素材で作られた「版」を使用して印刷する技術です。版の素材や加工方法によって異なる質感や表現が生まれるため、作者の創造性が大いに発揮される部分でもあります。

様々な技法がある

版画には、凸版画・凹版画・平面版画・孔版画の4種類があり、それぞれに独自の魅力があります。綿密な描写や色彩豊かな表現など、技法ごとの個性が作品に反映されるため、版画を通じて幅広いスタイルを楽しめるでしょう。

リトグラフの特徴

リトグラフの特徴は、以下の5つです。

 

  • 平らな石板を使用して印刷する
  • 化学反応を利用する
  • 細部まで正確に再現できる
  • 多色刷りができる
  • 大量生産ができる

平らな石板を使用して印刷する

リトグラフは、平らな石板を使用して印刷する技術です。まず石板に油性インクでデザインを描き、その後全体を水で湿らせます。インクのついている部分は油分で水がはじくため、インクのついていない部分のみに水が吸収します。その状態で全体に油性インクを塗ると、水がない部分のみにインクが付着するため、原本の印刷が可能です。

化学反応を利用する

リトグラフは、油と水が反発する性質を利用した化学反応を利用して印刷を行います。油性のインクは描画部分にのみ付着し、水がある部分には付かない仕組みです。この性質を用いることにより、描いたデザインを正確に印刷物へ転写できます。

細部まで正確に再現できる

リトグラフは、非常に細かいディテールまで忠実に再現できるのが特徴です。筆跡や線の細部までそのまま印刷物に反映されるため、作品やデザインをそのまま複製するのに適しています。絵画の複製や、高品質なポスターの制作にもよく使用されている技法です。

多色刷りができる

リトグラフは、多色刷りが可能な技術です。色ごとに別の石板や版を用意して印刷を重ねることで、鮮やかな色彩表現ができます。この方法を用いると、オリジナルの絵画に近い色彩を再現することも可能です。オリジナルに近い印刷物であれば、人々の注目も集めやすいでしょう。

大量生産ができる

リトグラフは、耐久性の高い石板を活用して印刷するため、同じデザインを効率よく大量生産するのに適しています。複数の印刷物を短時間で制作できるため、商業用ポスターや広告印刷などへの利用も可能です。

版画とリトグラフの違い

版画とリトグラフは似ているものですが、同じものではありません。リトグラフは、版面に石を用いた技法で「石板画」に分類されます。版画は版面を用いた技法の総称であり、リトグラフは版画の一種です。

版画とリトグラフの違いを知り、作品を楽しもう!

版画は版を使用して作品を複製できる技法であり、アート作品を手頃に楽しむ方法として人気があります。また、凸版画や凹版画など多彩な技法があるため、それぞれのスタイルを楽しめるでしょう。

 

リトグラフは、平らな石板や化学反応を利用して印刷する技術で、版画の一種です。細部の再現性や多色刷りに長けており、大量生産にも対応できます。版画とリトグラフの違いを知ることで、さらに作品を深く楽しめるようになるでしょう。

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