絵画の適切な保管方法は?保管する時の注意点も合わせて解説
絵画は、保管方法が正しくないと状態が悪化して価値が下がります。しかし、どのような方法が適切なのかわからず悩まれる方もいるでしょう。この記事では、絵画の適切な保管方法について解説します。保管する時の注意点も合わせて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読むための時間:3分
絵画の適切な保管方法
絵画の適切な保管方法は、以下の通りです。
- 絵画の汚れや埃を落とす
- 絵画の湿気をとる
- 額縁の汚れを落とす
- 状態が悪い場合は修復を依頼する
- 布で梱包して保管箱に入れる
絵画の汚れや埃を落とす
絵画を長く美しい状態で保つためには、定期的に汚れや埃を取り除くことが大切です。そのままの状態で放置すると、カビや変色の原因となります。強く拭くと表面を傷つけるおそれがあるため、柔らかい布や筆を使用して、優しく表面をなでるように掃除してください。
絵画の湿気をとる
湿気は絵画にとって大敵です。湿度が高いとカビが発生したり、キャンバスが歪んだりする原因になります。絵画の保管場所として理想的な環境は、湿度40%〜60%です。特に梅雨や夏場など湿気が多い時期は、除湿機や乾燥剤を使って湿度を調整しましょう。逆に乾燥しすぎると絵の具がひび割れることもあるため、バランスが重要です。
額縁の汚れを落とす
額縁も、作品の一部として美しく保つことが大切です。額縁に埃や汚れがたまると、見た目の印象が損なわれるだけでなく、絵画自体にも悪影響を与えるおそれがあります。汚れを落とす時には、乾いた柔らかい布で優しく拭いてください。水や薬品を使用すると、変色やサビが生じるリスクが高まります。
状態が悪い場合は修復を依頼する
もし絵画の色褪せや絵の具の剥がれを見つけたら、自分で手を加えるのではなく、専門業者に相談しましょう。慣れていない人が手入れすると、ダメージが広がるおそれがあります。特に古い作品や高価な絵画の場合、修復には高度な技術が必要です。専門業者に依頼することで、絵画をより良い状態に直してもらえます。
布で梱包して保管箱に入れる
絵画を直接段ボールや保管箱に入れると、摩擦や衝撃で表面が傷つく可能性があります。そのため、まずは絵画を柔らかい布で包み、その状態で通気性の良い保管箱に入れましょう。また、保管場所は直射日光が当たらない涼しい場所を選ぶと、色褪せや劣化を防ぎやすいです。定期的に保管状況をチェックし、必要があれば再梱包するなどのメンテナンスを行いましょう。
絵画を保管する時の注意点
絵画を保管する時の注意点は、以下の3つです。
- 絵画に直接手で触れない
- 縦にして収納する
- 定期的に状態を確認する
絵画に直接手で触れない
絵画に直接手で触れると、手の油分や汗が表面に付着し、時間とともに汚れや劣化の原因になります。特にキャンバス地や油絵の具はデリケートで、触れることで微細な傷がつくこともあります。そのため、作品を移動させたり取り扱ったりする際には、作品の額縁やフレームの部分だけを持つようにしましょう。
縦にして収納する
絵画を保管する際は、縦に立てて収納するのが基本です。水平に重ねると、重みで下の作品が圧迫され、フレームやキャンバスが歪んだり、表面に跡がついたりすることがあります。また、絵画同士が直接接触しないよう、間にクッション材や薄い布を挟むと、摩擦や傷を防止できます。
定期的に状態を確認する
絵画は長期間保管していると、温度や湿度の変化、時間経過によって劣化する場合があります。そのため、定期的に作品の状態をチェックすることが大切です。カビの発生や色褪せ、キャンバスのたるみやひび割れなど、異常がないかを確認しましょう。保管場所の環境も見直し、適切な湿度や温度を維持することが大切です。
正しい方法で保管して絵画をきれいな状態に保とう!
絵画をきれいな状態に保つためには、保管方法が重要です。保管する前には汚れを落として環境を整え、保管後は定期的に確認すると、長期間良い状態を保てるでしょう。
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