手元の古美術品や骨董品を売りたいと考えた時、方法として「オークションへの出品」を思い浮かべる人は多いでしょう。しかし、そもそも個人で古美術品や骨董品をオークションにかけられるのか、出品の方法が分からないという人も多いと思います。そこで今回は古美術品オークションの種類や出品方法をご紹介します。

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古美術品は個人でオークションに出品できる？

古美術品オークションは個人でも出品が可能です。しかし、知識もないままに出品してしまうと、利益を得るどころか大きく損をしてしまうケースもあるので注意が必要です。一口にオークションと言っても、古美術品オークションには種類があり、それぞれメリットとデメリットがあります。そのため、古美術品をオークションに出品する際は、まずはオークションの種類をしっかりと知ることが大切です。

古美術品オークションの種類とメリット・デメリット

古美術品オークションの主な種類3つと、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

ネットオークション

ネットオークションはその名の通りインターネット上で開催されるオークションです。

メリット

ネットオークションのメリットは何と言ってもその手軽さにあります。パソコンやスマートフォンなどネットにつなげる環境があれば、自宅にいながら出品が可能なので気軽に参加することができます。また、利用者が非常に多いことも特徴で、落札されるチャンスも多いと言えます。

デメリット

ネットオークションは誰でも気軽に参加できることが魅力ですが、その分贋作が紛れ込む可能性も高くなります。利用者も贋作に警戒しているので、高い商品は売れにくい傾向にあります。また、値段設定も全て自身で行わなければならないため、骨董の知識がないと本来の価格よりも大分低い価格で売ってしまうケースもあります。

骨董市主催のオークション

日本各地で開催される骨董市や蚤の市では、古物商やコレクターたちによってオークションが開かれることもあります。企業が開催するオークションよりもフランクな雰囲気で、ドレスコードがない場合も多く、出品される品も著名な作家による作品や高価なものは少ないことが特徴です。

メリット

骨董市が主催するオークションは、そもそも骨董が好きで骨董市に来ている人々が参加するため、参加人数が多くなくても落札される可能性は高まります。専門業者によるオークションのように格式張っていないため、気軽に参加できることや、大きなオークションに出すほどの希少性や価値がなくても出品できることもメリットです。

デメリット

骨董市オークションのデメリットは真贋や品質のチェックがないということ。自身でしっかりと価値を見極めておかないと、希少価値があるものを安い落札価格で取引してしまうこともあるので注意が必要です。

競売専門社のオークション

骨董品店や競売専門社で行われるオークションは、世界的にも貴重で価値のある古美術が主に取引され、プロ向けと言えます。

メリット

専門社が開催するオークションでは、主催側が作品の真贋や品質をチェックした上で出品します。そのため、作品を適正な価格で売却することができます。

デメリット

専門社のオークションは主催側が出品の際にしっかりサポートしてくれますが、その分参加料などの手数料がかかることがデメリットと言えます。せっかく出品して落札されても手数料を差し引いた結果、ほとんど手元に残らないのでは意味がありません。そのため、専門社オークションに出品する際は事前に高値がつくかどうかを確かめる必要があります。

古美術品のオークションへの出品方法

古美術品のオークションへの出品方法を解説します。

ネットオークションの場合

一口にネットオークションと言っても、サイトは様々にあります。まずはどのオークションサイトに出品するかを決めましょう。オークションサイトは、登録者の数が多い、サポートが充実している、骨董専門などそれぞれに特徴があるので、出品物に合うサイトを探してみてください。登録後はサイトの出品ガイドに沿って出品しましょう。

骨董市主催オークションの場合

骨董市が主催するオークションへ参加する場合は、まずはいつ、どこで開催されるか調べる必要があります。ポスターやネットなどで骨董市の開催予告があれば、主催にオークションも開催されるのか、また開催される場合は参加方法を問い合わせてみましょう。

専門オークションの場合

専門オークションへ出品する際は、まずはどの専門オークションに合うのか決めます。手数料、サポートの厚さなどを比べて決めましょう。事前に査定があり、内容次第では出品できないケースもあるので、いまいち作品の価値が分からない場合はまずは問い合わせてみることをおすすめします。

古美術品オークションは出品方法をしっかり考えて

古美術品オークションは主に3つの種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。売りたい物に適した方法でないと、大きく損をしてしまうこともあるので、古美術品をオークションに出す際はどのオークションに出品するかしっかりと検討しましょう。