アンティーク時計が動かない原因6つ!止まった場合の対処法も紹介
職人の手によって丁寧に作られ、制作から70年近く経った現代でも人気があるアンティーク時計。半永久的に使えると言われていますが、目立った外傷はないのに突然動かなくなってしまうこともあります。今回はアンティーク時計が動かなくなってしまう主な原因と対処法をご紹介します。
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アンティーク時計が動かない6つの原因
アンティーク時計が動かなくなってしまう主な6つの原因を解説します。
ゼンマイ(リューズ)が巻かれていない
機械式時計であるアンティーク時計は、ゼンマイを巻くことで動きます。ゼンマイの巻き方は自動巻と手巻きがあり、自動巻タイプであれば問題ありませんが、手巻きの場合は自身でリューズを操作してゼンマイを巻かなければ動きません。アンティーク時計が突然止まってしまったら、まずはゼンマイが巻かれているか確認しましょう。
油切れを起こしている
時計の内部では、歯車やレバーなど様々なパーツが動いています。そして、それらのパーツの動きや干渉具合を滑らかにするためには油が必要です。油は時計を使用するうちに消耗されて、油が切れるとパーツが上手に動かなくなり、結果時計が止まってしまうのです。
油切れを放置すると無理に動いたパーツが歪んだり傷んでしまいます。油が切れ始めるとゼンマイを巻いてからの駆動時間が短くなるので「最近ゼンマイを巻いてもすぐに止まるな?」と思ったら、油切れを疑いましょう。
ゴミ・汚れが溜まっている
目に見えないほどの小さなホコリでも、繊細な時計の内部に入ってしまうとたちまちパーツの間に挟まって動きを止めてしまいます。とくに長年使われていなかったアンティーク時計は汚れやほこりが内部に蓄積されている可能性が高いので、注意しましょう。
パーツが経年劣化により破損している
半永久的に使えると言われている機械式時計ですが、内部のパーツは消耗品です。そのため、外見上は問題がなくても、内部の部品が経年劣化により欠けたり割れたりして、時計が動かなくなってしまうことがあります。
針がずれている
時計の針は常に動く状態にあるので、強く固定されていません。そのため、時計を落としたりぶつけたりして強い衝撃を与えてしまうと針がずれて針同士がぶつかったり、文字盤に当たったりしてスムーズに動かなくなる可能性があります。時計が動かなくなる前に、衝撃を与えてしまった覚えがあれば、針のズレを疑いましょう。
金属パーツが磁気を帯びる状況にある
アンティーク時計は非常に多くのパーツから成り立っています。その中でも時計の可動に関するゼンマイ部分は磁気を帯びやすい素材が使われています。時計の近くに強い磁気を発するもの(スマートフォン、マグネット、磁気ネックレス、電動遊具機器など)を置いていると、磁気の影響で時間の進みに影響が出る場合があります。
また、磁気によって歯車が引っ張られてズレてしまい、内部構造がおかしくなってしまうこともあるので注意が必要です。
時計が動かない場合の対処法
時計が動かなくなってしまった場合の対処法をご紹介します。
修理に出す
時計が動かなくなってしまった場合、直す方法は大きく「専門の業者に依頼する」「自力で直す」の2つがあります。しかし、時計について知識がない人が修理しようとすると、逆にさらなる不具合を引き起こしてしまう危険があります。そのため、ゼンマイを巻いてみても動かなかった場合は、専門店に持ち込み修理してもらう方が安心です。
また、アンティーク時計は部品が経年劣化で壊れやすかったり、内部に汚れが溜まっていたりするため、定期的にオーバーホールに出すことをおすすめします。
アンティーク時計は日々のケアが大切
アンティーク時計が動かなくなってしまう原因は様々ですが、どれも保管場所や取り扱いに注意して定期的にオーバーホールに出せば防ぐことができます。大切な時計を使い続けるためにも、日々のケアはしっかりとするようにしましょう。
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