骨董品の鑑定料の相場は?鑑定と査定の違いも紹介
骨董品を鑑定してもらいたいものの、「鑑定料が高そう……」「価値がなかったら鑑定料が無駄になる」など、鑑定料がネックで依頼に至っていないという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、骨董品の鑑定料の相場について紹介します。また、「鑑定」によく似た言葉である「査定」との意味の違いについても紹介するので、お手持ちの骨董品の価値を知りたい方や、骨董品の売却を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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「鑑定」と「査定」の違い
骨董品における「鑑定」とは鑑定機関や鑑定人が、専門的な知識によって真贋を判定したり作られた時代を見極めたりすること。一方、骨董品における「査定」とは、その物品を調べ相場にもとづいて買取価格を決定することです。本来、鑑定では評価額を出すことはありませんが、金額を出してくれる業者もあります。
骨董品の鑑定料の相場
ここからは、骨董品の鑑定料の相場を紹介していきます。
1点あたり1〜4万円ほど
骨董品の鑑定料の相場は1点あたり1〜4万円ほどです。鑑定料は鑑定人や鑑定機関によって異なります。特に著名な作家作品の場合は、その作家作品について豊富な知識を持つ専門の鑑定人や所定鑑定機関が厳正に鑑定することもあり、その場合は8万円ほどになることもあります。
一方、査定に関しては基本的に「業者が買い取らせてもらう」ことを前提に提示されるため、見積もりのような扱いになり査定料はかからないことも多いです。買取サービスを行っていない鑑定人・鑑定機関に評価額をつけてもらう場合は、別途査定料がかかる場合もあるので確認しましょう。
鑑定書作成料が別途かかる場合も
鑑定書を発行して欲しい場合、鑑定書作成料金が別途でかかることがあります。鑑定料作成料金の相場は1〜3万円ほどです。鑑定料と鑑定書作成料をあわせて1〜7万円ほどと考えておきましょう。鑑定書は真作であることを証明する効力の高い書類ですが、物品の価値が鑑定料や鑑定書作成料を下回るようであれば、無理に作成してもらわなくても良いかもしれません。
どんな業者がある?鑑定料システムの種類
鑑定料の設定方法は業者により様々なので、どのような鑑定料システムがあるのか紹介していきます。業者を選ぶ時の参考にしてください。
鑑定料は一律料金の業者
鑑定料は「1点につき1万円」などと一律料金で決められている業者が多いです。いくら必要なのか明確なので、予算を考えやすいのがメリットでしょう。
査定金額によって鑑定料が異なる業者
出された評価額のパーセンテージで鑑定料を決定する業者もあります。その場合、骨董品の価値が安ければ鑑定料も安く済むので、損をする心配がありません。
持ち込み点数で異なる業者
多く持ち込むほど1点あたりの鑑定料が安くなる業者もあります。例えば、「1点なら1万円、2点なら1万5千円」というようなシステムです。鑑定して欲しい骨董品・美術品が多い時におすすめです。
買取業者は「査定」が多い
買取業者は金額の提示を行うので、必ず査定を行います。買取業者によっては、専門的な知識をもとにした「鑑定」は行わず、その物について調べ相場にもとづいて買取価格を提示する「査定」のみ行うこともあります。しかし、専門知識にもとづいて真贋を見極める鑑定を経たうえで査定を行う場合もあるので、業者を選ぶ際は確認しましょう。
代行業者
自社では鑑定を行わず、専門機関へ鑑定を代行する業者もあります。その場合、鑑定代行手数料が別途必要になるので注意が必要です。
骨董品の鑑定料の相場を押さえておこう
骨董品の鑑定料の相場や、鑑定と査定の違いなどについて紹介しました。鑑定と査定では意味が大きく異なり、骨董品の真贋や評価を専門知識にもとづいて見極める鑑定は、料金の相場が1〜4万円と高めです。一方、査定は買取価格を提示するだけの作業で、無料でできることもあります。
鑑定料の相場を押さえたうえで、鑑定と査定の違いも押さえておくことが大切です。この記事を参考に、目的に合わせて依頼するようにしてください。