着物の出張買取でがっかりするほど安く査定されてしまう理由とは?
自宅に着なくなった着物が眠っている方も多いのではないでしょうか?もしこれから先も着る予定がない場合は、出張買取サービスを利用しお金に換えるのも1つの手です。しかし、実際に査定してもらうとあまりにも買取金額が低く、がっかりしてしまうことも。なぜ着物によっては査定が低くなってしまうのでしょうか?
そこで今回は、着物の出張買取で思った以上に安く査定されてしまう理由について解説していきます。着物を少しでも高く買い取ってもらいたい方は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね!
この記事を読むための時間:3分
着物が安く査定されてしまう理由とは
着物が安く査定されてしまう理由として、状態の良し悪しや素材、サイズ感など、様々な要素が挙げられます。具体的にどういうことなのか、できるだけ詳細に解説していきます。
着物の状態が悪い
着物が安く査定されてしまう原因としてまずあがるのが状態の悪さ。買取業者は基本、販売目的で着物を買い取っているため、落とせない汚れや、修正不可能なキズを負った着物を高く査定することはできません。場合によっては買取を断られることもあるので、持っている着物は常に良好な状態で保存するように心がけてください。
着物自体が古い
着物そのものが古い場合も、高額買取は難しいでしょう。そもそも着物は基本10年以上経過すると買い手が付きにくく、リサイクル販売を目的とする買取業者が高値を付けるのは、かなり可能性が低いと考えられます。よほど著名な匠の作品でもない限り、10年以上経過した古い着物は買取額が低いと認識しておきましょう。
サイズが小さい
サイズが小さい着物は査定額が低くなることを予め理解しておきましょう。なぜなら、日本人の平均身長は年々高くなっており、業者が買い取っても、売れる可能性がかなり低いからです。インバウンド需要も見込めないことから、サイズが小さい着物の査定額が高くなる可能性はこの先もかなり低いでしょう。
証紙・落款など、証明するものがない
証紙・落款などの証明できるものが紛失してしまっている場合においても、着物の査定額が著しく低くなることを覚えておきましょう。着物にとって証紙・落款は、どれくらいの価値があるのかを判断する、唯一無二の証明書。これがないと、どれくらいの価値があるものかを確認することが難しいため、買取額はグッと下がってしまいます。
素材が化学繊維である
着物は使用されている素材によっても査定額がかなり上下します。特にポリエステルやナイロンなどの化学繊維を材料とした着物は、そもそも販売価格が低いので、買取価格も相応に低くされるのが一般的です。
専門ではない業者に査定を依頼してしまった
着物の価値がわからない業者に、安く買取されてしまうケースもあります。着物を正確に査定するには相応の知識が必要となる為、着物の買取を専門にしているお店や、着物の買取実績が豊富な大手の業者に査定を依頼するとよいでしょう。
悪徳な業者に査定を依頼してしまった
着物がどんなに良くても査定する業者が悪質な業者であれば、買取価格を下げられてしまう可能性が十分にあります。
- 広告やポータルサイトに古物商許可証の掲載がない
- 飛び込み営業で査定・買取を促す
こういった業者は利用を止めておいたほうがよいでしょう。特に飛び込み営業による査定・買取は法律でも禁止されているので、このような業者は要注意です。
少しでも高く売るコツとは
着物を少しでも高く買い取ってもらいたいのであれば、
- まとめ売りをする
- 事前査定を活用する
こういった対応をするとよいでしょう。1つだとあまり値が付かない着物も、まとめて売りに出すことで買取価格が上がる場合があります。また、事前査定により売りたい着物の買取相場を把握しておけば、業者との価格交渉もスムーズに行うことができるでしょう。相場がわかっていないと話しがまとまらずに、最悪揉めてしまうことも。こうならないためにも、事前査定は積極的に活用してください。
まとめ
購入時には高価な着物も、買取してもらうとがっかりするような価格になってしまうことも。基本的に10年以上経った着物はかなり査定が低くなることを覚悟しておきましょう。1円でも高く買い取ってもらいたいのであれば、まとめ売りをしたり、事前査定サービスを活用するのがおすすめです。自分が大切にしてきた着物なのですから、売る時は少しでも高値が付くように、まずはいろいろと工夫してみましょう。
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